今回のテーマは「飲食店のSNSマーケティング【初級編】」
以前「飲食店のIT化とは【初級編】」の後半にDX(デジタルトランスフォーメーション)の項目で少しだけ紹介した今後の飲食店経営にとって必要であり、取り組むべきマーケティング手法です。
SNSマーケティングは飲食店においても、今後ますます推進し業績UPを実現することが求められることでしょう。
そして、既に多くの飲食店で取り組まれています。
しかし、SNSについては知識がなく、その意味もあまりよく分からない、とおっしゃる飲食業従事者向けに
このページでは【初級編】として、
ひとつづつ疑問や不安が解決できるように説明、紹介していきます。
では、まず
SNS(エス・エヌ・エス)
そもそも
SNSって何の意味? (SNS▶️Social Networking Service)
ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略です。
エス・エヌ・エス【SNS】
《social networking service》個人間のコミュニケーションを促進し、社会的なネットワークの構築を支援する、インターネットを利用したサービスのこと。
趣味、職業、居住地域などを同じくする個人同士のコミュニティを容易に構築できる場を提供している。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
人気のSNSの例としてはLINE、Twitter、Instagramが代表的ですね。
日本では「SNSマーケティング」と言う言葉が主流になっていますが、海外ではほとんど使われていない言葉です。
アメリカでは主にSocial Media Marketing(SMM/ソーシャルメディアマーケティング)と呼ばれています。
SM(ソーシャル・メディア)
ソーシャル・メディア【social media】
SNS、ブログ、簡易ブログなど、インターネットを利用して個人間のコミュニケーションを促進するサービスの総称。
オンラインショッピングのサイトで口コミが書き込まれるBBSなども含まれる。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
SNS≠ソーシャルメディアで、同意語ではありません。
SNSはソーシャルメディアの一部と認識しておくと良いでしょう。
各SNSは次々と新しいサービス、情報をアップデートしておりユーザー数の変動も激しいです。
2021年6月時点の各媒体公表データによる各アクティブユーザー数(国内)は
- LINE 約8,600万人
- Twitter 約4,500万人
- Instagram 約3,300万人
次いでFacebook、TikTokとなっています。
しかし、近年ユーザー数の変動は激しく上記の他にも様々なSNSが存在します。
そして、それぞれのユーザー層や特徴も異なります。
今回のテーマの内容はあくまで【初級編】ですので
国内のアクティブユーザー数がNo1のLINEを例に紹介していきます。
まず、このページを見ていただいている方の多くが利用されているのではないでしょうかLINE
よく利用するコンビニや、薬局、またLINE公式の各種サービスの「お友達登録」もされているかもしれません。
何気なく、スタンプ無料だから追加して「お友達登録」した方もいるでしょう。
「お友達登録」すると毎日、毎週、定期・不定期で登録したアカウントから何かしらの案内、広告が届いてくるはずです。
それと同じようなサービスを各飲食店様がオリジナルでアカウント作成し、無料で配信を始めることができます。
下記にLINE公式アカウントの開設(無料)ページのURLを紹介しておきます。
このページで登録手順や、内容を画像付きなどで紹介することは出来ない為、実際のLINE公式ページで確認してみてください。
LINEで家族や友だちとコミュニケーションを取るのと同じように、日常に溶け込みながらユーザーと企業・店舗との接点を創出するサービスです。
※「LINE@」は「LINE公式アカウント」へサービス移行いたしました。
LINE for Business
アカウント開設は無料でおこなえます。
また運用も「試しに」、「少しづつ取り組む」のであれば無料版で問題ありません。
アカウント登録数が500を超えてきたら次のステップを検討してみるのも良いでしょう。
LINEは上記でも紹介した通りユーザー数が多いので、このページをご覧でSNSマーケティングは気になる、興味はあるけど良く分からない、難しいのは苦手、と言う方にも普段からスマートフォンでLINEを利用されているのであれば始めやすいSNSマーケティングの1つです。
パソコンがなくても、スマートフォンで始める事が可能です。
SNSマーケティングは飲食店になぜ必要?
なぜSNSマーケティングが必要なのか?
SNSマーケティングの必要性はもう既に随分以前から謳われており、実際に行われているマーケティング手法です。
スマートフォンの普及と共に、ソーシャルメディアの普及も進み近年は特にそのアクティブユーザー数は全ての年代において年々増加しており、将来的にも更に伸びていくことは間違いないと言われています。
また、その利用時間も増大しています。
つまり、SNSを利用しているユーザーとその閲覧時間が伸び続けているのです。
更には、特に目的もなく習慣的にSNSにアクセスして、そこに流れてくる数多くの情報を日々多く見ているのです。
その情報の中には【広告】も含まれています。
飲食店において、来店してもらう為にはまずお店を知ってもらわなくてはなりません。
また、1度来店していただいたお客様にはリピーターになっていただきたいものですよね。
SNSを活用することでお店を知っていいただくきっかけを作る事が出来ます。
また、一度来店していただいたお客様がSNSを使って自店を紹介してくれたり、友人・知人に店舗の情報をシェア(紹介)していただけることもあります。
顧客管理にもつなげる事が可能になります。
お得な情報や、イベント、その他、店舗の情報を定期的に配信することで
今までであればチラシや看板、ハガキなど都度広告宣伝費をかけていた部分のコスト削減にもつながります。
そして、SNSでの配信を店舗から直接行うことでよりリアルタイムな情報をお客様に届ける事が可能です。
日時を指定して、予約配信を行うこともできます。
飲食店においてSNSマーケティングが必要であり有効的なマーケティング手法であることは下記メリットまとめからです。
【 メリット 10 】
- よりリアルタイムに近い速さで伝える事ができる
- 新しい告知・宣伝が各SNSの通知機能により目にとまりやすい
- ユーザーにとって手軽なツールである
- 情報をシェアする手順が単純化されており、ユーザー自体が広告塔になり得る
- 従来の広告よりも圧倒的に情報伝達、拡散のスピードが早い
- 従来の顧客層以外へも情報を拡散される確率が高い(新規顧客層の獲得につながる)
- 直接ユーザーの反応や拡散状況などが分かる(効果の数値化・可視化)
- 店舗の広報的役割から市場価値を上げるブランディング構築まで可能になる
- マーケティングコストを削減することができる(宣伝広告費削減)
- 顧客ユーザーへの誘導効果が高く、ターゲットにピンポイントで告知・宣伝を行うことが出来る
など、他にも様々なメリットがありますが
「初級編」の今回は10個のメリット紹介に止めておきます。
このように、多くのメリットがああることからもSNSマーケティングは飲食店においても有効的で、必要なマーケティング手法と言えます。
しかし、このページをご覧の方の中には、そもそも簡単なように紹介されている事でも自分には難しい
店舗スタッフで管理するのは不安に思う方もいらっしゃると思います。
実際SNSマーケティングにはデメリットもあります。
デメリットもしっかりと紹介していきます。
【 デメリット 5 】
- パソコンやスマホ操作が苦手な場合は慣れるまで少し時間が必要
- 良い評判も広まる反面、悪い評判も流れてしまう
- 意図せずユーザーの勘違いなどから悪評が広がってしまう可能性がある
- 手軽に配信できる反面、発信元の間違いによるミスも起こりやすい
- ネガティブ情報の伝達、拡散はポジティブ情報よりも早く❝炎上❞がおこることも
以上のようにメリットの反面、デメリットもあります。
決して万能と言うわけではありません。
そのリスクに、始める事に戸惑いを感じる方が多いことも理解できます。
しかし、Gland Soleilにマーケティングについてご相談いただいたオーナー様や、飲食業従事者の方には必ずSNSマーケティングをおこなっているか伺い、多くの場合、取り入れることを提案・サポートしています。
店舗のホームページをお持ちでない飲食店様にもSNSマーケティングは、コストをかけずにすぐにでも始める事が出来るためおすすめしています。
インターネットを活用したマーケティング手法は今後も益々発展していき、様々な手法が登場していくことでしょう。
ひと昔前であれば、インターネットは、その分野の知識がある人が主に利用するものと思っていた方が多いかもしれません。
特に、飲食業従事者の中にはそういった分野へ苦手意識を強く持つ方が多いのも事実です。
しかし現在は、各ツール使いやすさが追求されており、ユーザー数の多いツールになればなるほど、様々な年齢層の方が使いやすいように複雑な操作や手順を減らし作られています。
ここまで読んでいただき、取り組みを前向きに考えていただいている方は
ぜひ一度身近なSNSを使って店舗のマーケティングに取り組んでみてはいかがでしょうか。
これからも飲食が必要とされ愛される業界であるために
Gland Soleilのコンサルタントは「食」を通してヒト・モノ・コトを繋ぐInnovatarでありたいと考えます。