今回のテーマは「食の多様化、グローバル化について」に加え、飲食業界にも大きな影響と取り組みが求められているSGDsについてを踏まえ紹介していきます。
「食の多様化、グローバル化について」 のテーマは固定ページで以前紹介していますので、前半は重複する内容もございます。
当初はオリンピック前に紹介した内容ですが、オリンピック、パラリンピックも終了し
全国的にコロナ感染症対策の緊急事態宣言が解除された今、再度紹介していきたいと思います。
飲食業界に携わっている中で、近年急速に食の多様化、グローバル化が進んでいることを感じます。
特に昨年(2020年)の2月頃までは日本でのオリンピック開催によるインバウンドの増加に向け各企業、店舗様も様々な対策を検討されていたのではないでしょうか?
ベジタリアンやヴィーガン、ハラル、コーシャ
など日本ではまだまだ認知度の低いものもあります。
日本でも表示の義務化が進んでいる食物アレルギーですが、こちらも個人によりアレルゲンとなる食物や症状が異なるためどこまで対応するべきか?
お困りの店舗様もいらっしゃるかもしれません。
店舗のスタッフ知識や店舗構造、使用機器、オペレーションと様々な要因からなかなか取り組めないと言うクライアント様も多くいらっしゃいました。
ベジタリアンやヴィーガン、ハラル、コーシャ
と一言でいってもこちらも倫理面、健康面、宗教面、また地域によっても多種多様で個人によっても考え方により異なることが多いです。
そこでよく提案させていただく事例として
まずは使用している食材や加工方法をわかりやすく表示し、スタッフがそれを認識、お客様に説明できる状況にすることです。
これにはスタッフの正しい認識と知識向上が欠かせません。日本に住む多くの方にとっては特に気にする事もなく日常的に使用し口にしている食材が訪日外国人の方にとっては禁忌である食材が多くあります。
よかれと思い対応した食事が実は禁忌であるものが含まれていた!
そんな事故を起こさない為にも店舗で対応ルールをしっかりと決めておく必要があります。
また、対応をお断りする事も時には必要な対応と心得ておきましょう。
ここまでが以前紹介した内容となります。
緊急事態宣言は全面的に解除になりましたが、訪日外国人の姿はコロナ渦以前に比べまだまだ戻るのに時間がかかる見込みです。
その中、最近国内でも「環境保全」「持続可能な開発目標」「SGDs」「プラントベース」などのワードをよく耳にするようになってきたのではないでしょうか?
これらのワードは飲食業界でも急速に広がり取り組む企業、店舗様も増えてきました。
以前からご存じの方も、なんだか急に言われだしたけど良くわからない方も
支持する方も、しない方も、それ自体が多様化してきているのではないかと考えます。
理解はしており、必要な取り組みだとは考えていても何をすればよいか?どうすることが良いのか?
悩まれている方も多いのではないでしょうか?
筆者は「食」を支える一次産業の方々とも話をする機会が多くあり、環境問題について既に何十年も取り組み警鐘を鳴らし続けて来た方、
自身の事業拡大の為には、それらに反する行動をしてきてしまったが今一度見直しと出来る取り組みを模索しているとおっしゃる方、様々です。
一次産業は、例えば
- 農作物・畜産物などを作る「農業」
- 木材を生産する「林業」
- 海や河川などで魚介類を獲る「漁業」
などがそれらに該当します。
自然界に対してはたらきかけ、作物を作ったり、採取する産業であり自然環境の変化には特に敏感に感じている方々であるともいえます。
ここで一つ農林水産省のホームページの一部をご紹介します。
~持続可能な社会と食品産業発展のために私たちにできること~
SDGsの各目標を食品産業の視点を加えて解説し、先行企業の具体的な事例も目標別に紹介しています。
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/
それぞれの事業者様や働くスタッフの疑問解決や、他社の取り組みを参考に確認をしてみるのも良いでしょう。
取り組む内容も異なり、その内容がこれからの飲食業において更に多様化を生むことになるかもしれません。
SDGsと言う大きな目標は同じであっても、各事業、各店舗、各個人ができる取り組みは同じとは限りません。
まずは少しずつでも取り組めることを見つけることが大切であり
それこそ持続可能な取り組みこそが積み重ねにより貢献を大きくする可能性があるのではないでしょうか?
今回のテーマはGland Soleilがサポートを目的とした内容ではなく
筆者自身がここ最近特に飲食業界全体において、急速に動きだした取り組みと課題について取り上げた内容となります。
Gland Soleilでは様々な飲食店、飲食業態のお客様と話をする中でそれぞれの店舗様が抱える課題や
取り組みの難しさを感じているオーナー様の声などもある為、今後も参考になる取り組み事例などの紹介を予定しております。
個人のお客様からのお問い合わせも受け付けております。
お困りなことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
これからも飲食が必要とされ愛される業界であるために
Gland Soleilのコンサルタントは「食」を通してヒト・モノ・コトを繋ぐInnovatarでありたいと考えます。