『BtoBプラットフォーム』について
今回のテーマは 飲食店受発注業務のIT化「BtoBプラットフォーム」とは? について。
前回、飲食店の受発注システム導入[3システム紹介]の続きとなります。
受発注システムには運営する会社によりその機能や初期費用、プラン、追加サービスは様々あります。
今回はその中でも利用者が多く飲食事業におすすめするシステムで、株式会社インフォマートが運営する「BtoBプラットフォーム」の受発注システムをより詳しく紹介していきます。
前回紹介の他2社のシステムはこちらです。
店舗やビジネスモデルにより適したシステムは異なります。
無料体験版などを利用できるものもありますもで、そちらを活用し選ぶのも良いかもしれません。
そもそも受発注システムとはなにか?
では前回のおさらい
ここから説明していきましょう。
読んでいただいている方の多くは飲食業界の方だと思いますので、
ここでは飲食業界の場合を例に紹介していきます。
受発注システムとは、BtoB(企業間取引)の受発注業務をシステムを用いて効率化をおこなうことが出来るシステムです。
※補足
BtoBとは?「企業が企業にモノを売る」ことです。
ちなみに
BtoCは「企業が個人にモノを売る」こと
CtoCは「個人が個人にモノを売る」こと
最近よく耳にするワードですので、飲食業界の従事者の方も覚えておくとよいかもしれません。
過去のテーマ「飲食店のIT化とは【初級編】」こちらでも話しましたが
アナログな発注(電話、FAX、担当配送スタッフへの口答)をされている飲食店はまだ多いのではないでしょうか?
受発注システムではアナログで行っていた食材や消耗品の発注業務をWeb上でおこなうことができます。
発注だけでなく伝票管理、請求書のやりとり、棚卸など
その他にも各企業のシステムによってはメニュー作成ツール、業者や商品の検索、商談など様々なサービスが展開されています。
また、発注者側だけでなく受注側の食品卸などの企業も同じシステムを利用することで、双方で同じ情報を共有でき、納品書や請求書もシステム上でやり取りが可能になります。
各取引業者によって異なるアナログな発注方法、書式をシステムで管理することで業務の効率化に繋げることができます。
利用する店舗の規模、取引業者・取引商品の数によっても異なりますが
発注側も、受注側も双方に取って使いやすいサービスを選び、うまく利用することでどちらにも大きなメリットが見込まれます。
BtoBプラットフォーム 受発注 (株式会社インフォマート)
株式会社インフォマートの製品
BtoBプラットフォーム
受発注・請求書業務を最適化
企業規模を問わず43,297社が利用する受発注システム
https://www.infomart.co.jp/products/
株式会社インフォマートが運営する「BtoBプラットフォーム」は飲食業界の中ではとてもメジャーなシステムです。
読んでいただいている方のなかでまだ導入していない店舗の方でも聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
個人商店から大手企業まで多くの卸し業者との取引が「BtoBプラットフォーム受発注」で可能です。
電話やFAXでの受発注業務、終わりにしませんか?
『BtoBプラットフォーム 受発注』は、Web上で発注・受注ができる受発注システムです。取引で発生した請求データを一元管理できます。日々の受注・発注の効率化、月次決算が早く決まり、飲食店の店舗経営にも役立ちます。
https://www.infomart.co.jp/asp/index.asp
導入するメリットは? (発注する企業様)
『BtoBプラットフォーム受発注』を導入することで発注する企業様にとってのメリット
- 多店舗展開の場合、本部の事務処理時間を大幅削減可能。
- 正確な原価の算出・月次の早期確定で、経営の見える化を実現可能。
- レシピ情報をシステム上で一括管理でき、コストコントロールも楽に。
- スマートフォン・タブレットにも対応で、場所や時間を選ばす発注が可能。
多くの企業に選ばれる理由は?
- 新たなシステム開発費や維持費が必要ない。
- 導入決定から稼働までの平均期間が1~2.5か月。
- 既存の社内システムや販売管理システムとのデータ連携が可能。
- 充実サポート。導入後や華道のフォロー、使い方講習などが充実。
- 納品伝票や請求書などの紙の帳票もWeb上で管理可能。ペーパーレス化。
- 常に高いレベルのセキュリティで、24時間365日の監視が実施されている。
BtoBプラットフォームの製品情報
BtoBプラットフォームには受発注以外にも様々な製品システムがあります。
下記7つが大きく分けた製品一覧です。
各製品ごとに必要に応じてカスタマイズ可能なオプションもあります。
- BtoBプラットフォーム 商談
- BtoBプラットフォーム 受発注
- BtoBプラットフォーム 規格書
- BtoBプラットフォーム 請求書
- BtoBプラットフォーム 契約書
- BtoBプラットフォーム 見積書
- BtoBプラットフォーム 業界Ch
製品や機能が多すぎてもどれを選べばいいのか?
自社、自店に必要なのか?
使いこなせるのか?
不安に思う方も多いのではないでしょうか?
実際にGland Soleilへご相談いただいたお客様の中にも、受発注システムを導入はしているが担当スタッフの移動や退社で引き継げるスタッフがいなく活用しきれていない。
また、BtoBプラットフォームの担当スタッフさんから薦めてもらった製品を導入したが専任スタッフの配置が出来ず、初期設定にも時間がかかりすぎて活用できていない。
などという相談を受けることもございます。
それぞれ製品やオプション追加は有料なものがほとんどです。
毎月かかる固定費にも影響してきますので、導入したからには活用していきたいものですね。
ここでは簡単にそれぞれの製品について紹介していきます。
BtoBプラットフォーム 商談
営業・購買スキームを大改革
営業力・購買力・社内組織力を強化
9,061社が利用する
食品を売りたい企業と買いたい企業をダイレクトにマッチングすることで、効率的な取引を可能にし、双方に新しいビジネスチャンスを創出するクラウドサービスです。 食材検索・食材募集・自動マッチング・Web商談・市場分析・決済代行などの豊富な機能で、営業力と購買力を強化し、新規取引・新規商材発掘をサポートします。
※利用企業数は2021年12月27日時点参考
https://www.infomart.co.jp/products/emp.asp
BtoBプラットフォーム 規格書
「食の安心・安全」に対応
業界最大級の共通フォーマット搭載
10,212社のユーザーを抱える
商品規格書情報を電子データ化し、外食・卸・メーカーの各企業間で、提出依頼・作成・提出、仕様変更までを総合管理できるクラウドサービスです。業界標準の統一フォーマットで管理するため、双方に無駄な作業が発生せず、コスト削減・業務効率化が実現します。業界内でニーズの高いアレルギー・原産国の情報を管理するツールとして、食品業界の「食の安心・安全」をサポートします。
※利用企業数は2021年12月27日時点参考
https://www.infomart.co.jp/products/kikaku.asp
BtoBプラットフォーム 請求書
請求書の受け取り・発行を電子化
業界・規模を問わず669,488社が利用中
発行する請求書」だけでなく「受け取る請求書」「支払金額の通知」など、多彩な請求業務の電子データ化に対応可能な請求書クラウドサービスです。時間・コスト・手間のかかる経理業務を大幅に改善。電子帳簿保存法に対応しているためペーパーレス化、そして経理のテレワークを実現します。
https://www.infomart.co.jp/products/seikyu.asp
BtoBプラットフォーム 契約書
契約書の締結・管理を一元化
契約書の締結・管理も、クラウドで一元化
契約業務をもっと楽々スピーディーに!
企業間で交わされる契約をWeb上で締結できるクラウドサービスです。契約の締結・管理を電子データ化し一元管理することで、従来の契約業務にかかっていた手間とコストを削減します。また、社内承認をWeb上で行うことができるワークフローシステムや、紙の契約書を電子データ化し、アップロード登録ができる「自社保管」機能も搭載。バックオフィス業務の効率化やテレワークが実現します。
https://www.infomart.co.jp/products/contract.asp
BtoBプラットフォーム 見積書
見積書の作成・管理を一元化
見積書の業務は、Webでラクする時代へ
働き方改革を推進する見積書プラットフォーム
見積書の作成・発行・保管から、開封状況の確認、質問・回答の履歴管理など、見積書に関わるあらゆる業務をWebに一元管理するクラウドサービスです。煩雑になりがちな見積のやり取りがスムーズになり、連絡の行き違い・対応もれのリスクを軽減します。営業の生産性向上、商談のスピードアップはもちろん、社内業務の効率化も実現します。
https://www.infomart.co.jp/products/quote.asp
BtoBプラットフォーム 業界Ch
ビジネスをつなぐ情報プラットフォーム
短時間に、安価で業界動向と主要企業が把握できる営業・マーケティング部門のための情報プラットフォームです。営業先や競合他社など、いち早く知りたい企業のニュース・決算情報・展示会情報の自動収集機能と豊富な情報量と読みやすさを追求した業界レポートで営業・企画を強化します。また、ユーザーの商品・サービスをPRする機能も搭載。新たなビジネスチャンスを創出し、企業間取引の活性化に貢献します。
https://www.infomart.co.jp/products/channel.asp
これら7つが『BtoBプラットフォーム』の各製品となります。
各製品のできること、活用用途や必要性を検討し、自社、自店に必要なシステムを組み合わすことで
業務効率化の改善につなげることのできるシステムです。
BtoBプラットフォーム 受発注
受発注でできることの一つに「メニュー管理機能」があります。
「メニュー管理機能」でできることは
- 受発注システムの仕入れデータを自動で取り込み、原価を反映、原価率も自動で算出可能。
- レシピごとのアレルギー原産国情報を管理し、お客様からの問い合わせにもスムーズな対応が可能。
- クラウドでレシピを共有、データ管理することで、メニューの品質向上につながる。
利益確保のためには、やはりメニューの原価率は必須です。
仕組化、一元管理とデータ共有することで調理手順、歩留まり管理などの各店舗ごとのバラつきも軽減されます。
このように、上手く活用することで飲食店にとって多くのメリットのあるシステムではありますが
初期設定に少し時間がかかる点と、自社担当スタッフがいない場合や、初めて受発注システムを使用する方にとって
慣れるまでの時間は大変なことも多いでしょう。時間も必要になります。
導入を検討しているが、システム利用に不安がある場合、まずは自社、自店に今必要な機能を十分に検討し資料請求などで出来ること、そのシステムが既存スタッフで運用可能か十分に熟考し
一度にいくつものシステムを利用開始するのではなく徐々に慣れながら機能を増やしていくことをお勧めします。
システム、機能追加の組み合わせで様々なメリットがあります。
また次々と新しい追加機能やサービスも登場しています。
『BtoBプラットフォーム受発注』のオプション機能に『メニューPlus』があります。
このシステムは
- 紙レシピをデータ化したい
- 標準原価の算出や食材選定を効率よくしたい
- 店舗ごとに使っている食材、価格が異なり原価管理がうまくいかない
- レシピの各店舗共有がスムーズにいかない
などといったメニュー管理業務にお悩みの企業、店舗様におすすめのサービスです。
「メニュー管理機能」 と何が違うの?
とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
筆者自身最初何が違うのか?何が出来るのか?と思いました。
しかし、機能・サービス確認をしていくうちに「メニュー管理機能」よりもより分かりやすいナビゲートと業務の簡素化が可能なシステムではないかと考えます。
なぜなら、上でも少しあげましたが「メニュー管理機能」は設定、入力が少し複雑で慣れていなスタッフが始める、また別のスタッフに引き継ぐ場合などは時間がかかり、一度作ったものを変更・修正していく業務にも時間が必要となります。
「メニューPlus」ではよりそれらの業務負担の軽減のためにも
メニュー改変時の作業工程をナビゲート、入力作業のサポート、改変履歴の把握などが可能になり業務の簡素化が見込めます。
筆者が実際に「メニュー管理機能」を利用していて
この機能欲しいな、こういったことが出来たら効率良いのでないかと感じていたことが実装されたシステムだと感じました。
メニューのデータ化、データ管理で業務の効率化を検討したいという方にはおすすめです。
各製品、システムやオプション情報についてはそれぞれの製品ホームページ上で資料(PDF)確認可能です。
その他の受発注システム紹介
MOS (株式会社アクロスリューションズ)
CO-NECT (CO-NECT株式会社(旧 株式会社ハイドアウトクラブ))
取引実績のデータ化、一元管理で業務の効率化を目的としたシステムであることは共通です。
3社システムともに飲食店において必要な機能は備わっており、またそれぞれのシステムによってプランや、追加機能の種類、拡張性は様々です。
運営する店舗の規模や取引業者の件数、取引金額、店舗数、利用するスタッフの人数や組織構成などによって
必要な機能やプランは異なることでしょう。
お試し利用も可能なシステムが多いですので、気軽に資料請求、問い合わせをして
店舗にあったシステムを選ぶことが業務効率UPの近道です。
今回は飲食業界での利用が最も多くメジャーなシステム
株式会社インフォマートが運営する『BtoBプラットフォーム』の受発注システムについて紹介してきました。
受発注以外にもデータ化することで一元管理、業務の効率化を図れる製品サービスが多くあります。
より詳しく、利用できるサービスの紹介も今後予定しております。
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